院長
高校時代はハンドボールで心身を鍛え、中学・高校教諭になろうと志しました。その後、晴れて東京の私立文系大学で国文学を専攻し、王朝文学の研究をしていました。しかし、大学4年次に体調を崩し入院、その年度の卒業を断念することに。初めての挫折に心が折れてしまいました。
入院中の病院で、ドクターや看護師、その他の医療従事者の皆さんの、献身的で温かみのある態度に心から癒されました。その経験から、人の健康に携わる仕事に魅力を感じるようになりました。
その頃に、曾祖父以来の家業である「ほねつぎ」(現在の接骨院)の跡を継ぎ、人の健康に携わる人生を歩みたいと改めて志望。国家資格である柔道整復師の取得を目指しました。その間、両親には多大な苦労をかけましたが、地域社会に少しでも貢献することで、恩返しをしようと日夜励みました。理系科目である解剖学・生理学・病理学などの学門や実技にはなじみがなく、習得には大変苦労しました。1993年(平成5年)に資格試験に合格した時の喜びは今も忘れません。
東京都の接骨院治療院で2年間の実務の修行後、先代の父が経営する米本接骨院の当時の分院で1年間の修行。その後、当院での15年間の修行を経て、2011年(平成23年)に当院4代目院長に就任いたしました。
先代の時代までは、患者さんの多くが外傷、なかでも骨折、脱臼の重症者も多く来院されていました。しかし現在は整形外科が充実し、外傷のニーズは急速に減少。むしろ慢性疾患でお越しの方が増えました。特に「痛み」の課題に対する急速な技術の発展と検査方法の革新を経て、症状の根本原因を治すことで、真に健康で持続可能な状態へ導く使命を強く感じています。特に、米国の技術である姿勢の矯正法により、根本原因が解消され、より若々しく健康を取り戻すことが可能となっています。
当院は、曾祖父が講道館の嘉納治五郎師範の直弟子として、千葉県から岐阜の地へ派遣され、大正8年、「結武館」道場の一隅に「米本ほねつぎ」を創業して以来、100年以上の柔道整復による伝統技術、近年の最新科学の発展の成果による治療、優れた管理により、症状の根本原因から解消し、本来求めらてれる「治す」ということにコミットしています。
新たな時代の代替医療(医療を支える民間療法)の分野で地域貢献できるよう、精進してまいります。